代替品から「本物」へ──カカオ豆価格7割安が招くチョコレート回帰
カカオ豆先物が2024年末のピークから約70%下落して採算が改善したことを受け、米ハーシーが本物のカカオを使った製品への回帰を表明し、他社追随の可能性が指摘されている。消費者には店頭価格の低下、農家には需要回復が期待されるが、価格回復のペースは緩やかにとどまるという見方が成立する。
ニュースの内容とポイント
第一に、カカオ価格の急落。ICE NYカカオ先物は2025年1月に約10,709ドル/トン(過去最高水準)を付けた後、下落に転じた。報道時点では1万2,000ドル超の高値から約70%下げた水準とされ、足元の相場観測では2026年4月時点で3,100〜3,360ドル/トン前後、5月14日時点で約4,223ドル/トンといった数字も伝えられている。生産回復と需要減退が重なった結果とみられる。
第二に、ハーシーの方針転換。米菓子大手ハーシーが、同社が「チョコレートキャンディー」と呼ぶ代替品のカカオ含有量を引き上げ、2027年までにハーシーズおよびリーセスの全製品を従来の配合に戻す計画を公表した。リーセス創業者の孫による批判が背景にあるとされる。同社は変更理由を消費者の嗜好によるものと説明している。
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