Red Cat、ワイヤレス給電のQuazeを買収──ドローンの「電源問題」に切り込む一手
ドローン業界の常識を変えるかもしれない買収が、静かに完了した。米防衛ドローン企業Red Cat Holdings(NASDAQ:RCAT)が、カナダ・ケベック州のワイヤレス給電技術企業Quaze Technologiesを買収した。完了は2026年5月19日、発表は20日。直後にプレ市場で株価が動いたことから、市場の関心も集めている。ただ、ニュースの見出しだけでは「で、結局なにがすごいの?」が伝わりにくい。順を追って整理する。
ニュースの内容とポイント説明
買収の骨子は、3つに分けると分かりやすい。
第一に、買収の中身。Red CatはQuazeを「全株式取得」した。支払いは現金ではなく全額株式で、約1,923,308株(20日間の出来高加重平均で約2,100万ドル相当)を発行。加えて、統合・売上・粗利益のマイルストーン達成を条件に、最大500万ドル分の追加株式(アーンアウト)が支払われる仕組みになっている。
第二に、Quazeが持つ技術。同社の中核は「QU6」と呼ばれる電子アーキテクチャだ。これは大きな表面(床や壁、地面など)そのものを「ワイヤレス電源アクセスポイント」に変える技術とされる。従来のワイヤレス充電と違い、送電側と受電側の精密な位置合わせ・物理コネクタ・直接接触を必要としない点が特徴とされている。砂・氷・雪・がれきがあっても給電できる設計だという。
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