中国マネー海外流出に二重の鉄槌 — 富途・老虎に総額23億元の制裁金、最大370億ドル規模の本土資産が「売却のみ」に
中国当局が海外投資への締め付けを過去数十年で最大規模に強化している。海外株式売買益への20%遡及課税(2022年分まで)に加え、2026年5月22日には CSRC +7省庁が富途(Futu)・老虎(Tiger)・Longbridge に対し2年間の本土業務縮小命令を発令。Citic 証券試算で約320億ドル分の香港資産が「売却のみ可」の状態に置かれた。米国株式市場では中国ADR への局所的売り圧力が想定される一方、Interactive Brokers・Coinbase 等の受け皿銘柄には恩恵が見込まれる構図。本稿では何が起きたか、影響規模、セクター別の定量推計、注目すべき投資先までを一気通貫で整理する。
何が起こったか
中国当局による海外投資の二段構えの締め付けが進行している局面。
税務徴収の本格化(2024年〜継続強化) 海外株式売買益への20%課税(個人所得税)を2022年分まで遡及して自主申告させる動き。北京・深圳など6都市の税務局がビッグデータで未申告者を特定し、「指導」を実施。CRS(共通報告基準、約150ヶ国と口座情報自動交換)の本格活用フェーズ。
取引ルート自体の閉鎖(2026年5月22日) CSRC(中国証監会)+7省庁が「越境証券・先物・ファンド業務の全面整理プラン」を発表。富途(Futu)、老虎証券(Tiger)、Longbridge に対し、2年の整理期間中は本土顧客に売却のみ許可、新規買付禁止。
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