ウクライナの戦場から生まれた「Hellcat」──Red Cat(RCAT)が欧州防衛展示会で投下した、米陸軍御用達ドローンの世界進出版
「米陸軍の短距離偵察プログラム(SRR)に選ばれた」という勲章を持つドローンが、ついに欧州市場に殴り込みをかけた。Red Cat Holdings(NASDAQ:RCAT)が2026年6月15日、フランスのEurosatory 2026で「Hellcat」を発表。同社の主力プラットフォーム「Black Widow」をベースに、ウクライナの現場から得た「生きたフィードバック」を組み込んだ次世代小型無人航空機システム(sUAS)。GPS妨害環境下での運用、50分以上の飛行時間、モジュラー設計──戦場の現実に対応した仕様が並ぶ。前日に株価-6.91%下落していたRCATは、Hellcat発表でプレマーケットに+3.76%反発。Andurilという巨大な競合、Ondasという米国上場の同業、欧州防衛予算の急拡大という追い風──Red Catは「米陸軍プログラム」という強みをどこまで欧州マネー獲得に変換できるのか、構造を解き明かす。
何があったのか──事実関係の整理
2026年6月15日、ユタ州ソルトレイクシティに本社を置くRed Cat Holdings(NASDAQ:RCAT)が、フランス・パリ郊外で開催中のEurosatory 2026で新型ドローン「Hellcat」を発表した内容を整理すると以下の通り。
Hellcatは「Black Widow」プラットフォームをベースに開発された、デュアルユース(軍民両用)の小型無人航空機システム(sUAS、small Unmanned Aircraft System)。Black WidowはRed Catが米陸軍の「短距離偵察(SRR、Short Range Reconnaissance)プログラム」向けに開発し、選定された実績を持つ主力製品。Hellcatはその派生形として、欧州・同盟国向けに最適化されたグローバル版という位置づけ。
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