発表内容の骨子

今回入金が確認されたのは、子会社である山東サンライズ・テクノロジーが完了した設計・技術コンサルティングのフェーズに対する対価で、6,182万人民元(920万ドル)が全額回収されたとされる。契約総額は3億4,347万人民元(約5,104万ドル)で、今回のフェーズはおおむね18%に相当する。契約の対象は、年産2万トンの人造黒鉛負極ラインと、年産1,000トンのシリコンカーボン負極ラインの構築を含むターンキー案件で、前者の設計・コンサル分が3,747万人民元(560万ドル)、後者が2,435万人民元(360万ドル)とされる。ターンキー方式は、設計から装置、据付、試運転までを一括で請け負う形態で、発注元にとっては立ち上げの負担が軽い反面、受注側は工程ごとの履行と検収を積み上げる必要がある。

発注元は山東融合新材料で、非上場企業とされる。設置先は中国山東省済南市莱蕪区に置かれる。残りのおおむね82%の対価は、装置の製造、搬入、据付、試運転、オペレーター教育、試験、書類整備、12カ月の保証、最終検収といった今後の履行に対応するとされる。株価はナスダック上場で9月23日時点で5ドル台とされ、10ドルを下回る超小型の材料関連銘柄による契約履行の開示という位置づけになるとみられる。全額回収という事実は、初期フェーズに関する回収リスクを一定程度和らげる材料と考えられる。他方、契約全体の対価の大半が今後の工程に紐づいており、装置の製造から検収に至る各段階を計画どおりこなせるかどうかが、契約全体の履行を左右する構図が残ると考えられる。