Navitasの第3四半期決算、AIデータセンター電源需要が小型パワー半導体の転換点を示す
Navitas Semiconductor(ナスダック: NVTS)は2026年11月3日、2026年第3四半期(9月30日締め)の決算を発表した。売上高は1400万ドルで前年同期比38%増、前四半期比33%増となり、同社は2024年以来初めて前年同期比で増収に転じたと説明している。一方、通期の増収率見通しが控えめにとどまったことなどを嫌気し、株価は発表後に10%超下落したとされ、足元では7ドル台と10ドルを下回る水準で推移している。増収そのものよりも、成長の牽引役がAIデータセンターや電力インフラといった高電圧パワー領域へ移りつつある点に意味があるとみられ、本稿では決算を単なる数値ではなくパワー半導体の構造変化を映す事象として読み解く。
発表内容の骨子
第3四半期の売上高1400万ドルは、前四半期の1050万ドル、前年同期の1010万ドルからの増加で、QoQ・YoYともに2桁の伸びとなった。非GAAPの粗利率は40.0%で、前四半期の39.5%、前年同期の38.7%からわずかに改善している。GAAPベースの営業損失は3440万ドルと前年同期の1940万ドルから拡大した一方、非GAAPの営業損失は1090万ドルと前年同期の1150万ドルから縮小しており、一過性・非現金項目を除いた実態ベースでは損失が緩やかに改善しつつある構図が読み取れる。手元現金は9月末時点で5億3150万ドルと、前年末の2億3690万ドルから大幅に積み上がっている。
同社は、AIインフラ(AIデータセンターおよび電力・エネルギーインフラ)が年末までに総売上の40%超を占める見通しを示し、受注残が2027年半ばまで伸びているとも説明している。第4四半期の売上高見通しは1600万ドル(プラスマイナス50万ドル)で、中央値では前四半期比14%増、前年同期比119%増に相当するとされる。もっとも、通期の増収率は中央値で7%にとどまる見込みとされ、足元の高い前年比成長率が前年の低い基数に支えられている面もうかがえる。
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