発表内容の骨子

同社が発表した8種のNdFeB焼結グレードは、N42SH、N48SH、N46SH、N35SH、N45H、N42H、N48M、N50Mで、うち7グレードが顧客認証を完了し、N48SHは最終認証中とされる。主力のN42SHは世界の焼結NdFeB売上の推定23%を占める最大グレードで、浦項で商業生産中と説明されている。150度対応のSHグレード4種はジスプロシウムやテルビウムなど重希土類を含み、世界の焼結NdFeB売上の約49%、数量の約30%に相当するとされ、同社推定では8グレード全体で売上の約75%、数量の約52%をカバーするという。ただし残留磁束密度や保磁力といった個別の技術数値は非開示にとどまる。

量産能力の拡張では、ULVACから追加受領した全57コンテナのうち13コンテナが10月15日に浦項へ到着し、残り44コンテナは10月末までに到着予定とされる。13台のULVAC焼結磁石製造機の設置とコミッショニングが完了すれば、年産1,000トンから約10,000トン(うち高性能焼結磁石が約6,000トン)への引き上げが見込まれると説明されている。CEOのFrank Moon氏は、同社が計画段階ではなく成長の実行段階にあるとの認識を示し、CFO兼COOのChristopher Clower氏は、導入済みの生産能力こそが顧客需要を売上に変えると述べた。焼結磁石は合金の組成だけでなく、焼結や熱処理の工程管理が性能を左右する冶金的な難度の高い製品とされる。認証済みグレードの数が増えることは、量産プロセスの再現性が一定水準に達したことを示す指標となり得るものの、残留磁束密度や保磁力といった性能値が非開示である点は、技術的な位置づけを外部から検証しにくくしているとみられる。