発表内容の骨子

OPGx-LCA5はLCA5遺伝子の機能コピーを網膜下投与で補うAAV8ベースの遺伝子治療とされ、低用量(1眼あたり1×10^10ベクターゲノム)で成人3例・小児/思春期3例の計6例が対象とされる。公表された所見では、成人で視機能の改善が24か月まで持続し、小児では錐体介在性の感度が6か月までに正常域へ入ったとされる。両群で未治療眼より光感度が改善し、マイクロペリメトリで中心網膜への固視シフトが観察されたほか、杖なし歩行や家族の顔の認識といった機能面の報告もあったとされる。フェーズ3は自然史コホートと治療コホートがいずれも組入れ完了とされ、用量を漸増せず低用量のまま進む設計で、主要評価項目は中心網膜16測定点の網膜感度変化、6か月のrun-in(自己対照)を含む構成と説明されている。希少小児疾患指定、オーファンドラッグ指定、RMAT指定を保有するとされる。もう一方のOPGx-BEST1はBEST1関連網膜疾患(ベスト卵黄様黄斑ジストロフィおよび常染色体劣性ベストロフィノパチー)が対象で、低用量コホートの少数例で治療移行帯の感度改善や網膜内液の減少がみられ、感度評価が可能な例の多くで改善が報告されたとされる。高用量コホートは11例で組入れ完了とされる。いずれも少数例・中間追跡の段階にあり、安全性の詳細は今回の公表では示されていないとされ、結果の解釈には追跡の積み上げが要るとみられる。

背景と文脈