Rocket LabがQ2売上62%増の2.34億ドル、Iridium買収計画で衛星通信への垂直統合が加速する可能性
Rocket Labは2026年8月10日にQ2 2026決算を公表し、売上高は前年同期比62%増の2.34億ドル、受注残高は前年同期比137%増の23.6億ドルと過去最高を更新した。Q3ガイダンスも2.5億〜2.65億ドルとさらなる過去最高を見込み、Neutronロケットは第4四半期の初号機打上げに向けた組立を続けている。加えて同社はMynaricとMotivの買収完了に加え、衛星通信大手Iridium Communicationsの買収計画を発表しており、打上げから衛星、通信サービスまでを統合するビジネスモデルへの転換が急速に進んでいるとみられる。本稿では発表の骨子と業界構造への含意を整理する。
発表内容の骨子
Rocket LabのQ2売上2.34億ドルは前年同期比62%増、前四半期比でも3400万ドル増と加速基調にある。市場コンセンサスも上回る水準となり、四半期ベースで過去最高を更新した形となる。受注残高23.6億ドルはQ2に追加獲得した4.37億ドルの新規契約を加えたもので、Q3新規契約と合わせて10億ドル超が短期間で積み上がった。Q3ガイダンスは売上2.5億〜2.65億ドル、GAAP粗利率29〜31%、非GAAP粗利率35〜37%とされ、収益性の改善が緩やかに進む見通しにある。Neutron開発では1段目燃料タンクの主要組立工程が進捗しており、Q4のパッド搬入と初号機打上げに向けたスケジュールが維持されているとされる。加えて、レーザー光通信のMynaric買収と衛星推進のMotiv買収を完了した上で、Iridiumを含めた統合的な宇宙ビジネスへの発展が構想として示された点は、同社が単なる打上げ事業者から総合宇宙システムプロバイダへ再定義される動きとみられる。売上のセグメント別内訳では、衛星システム事業(Space Systems)が引き続き収益の中心を占めているとされ、Neutron本格稼働前の段階から打上げ以外の収益基盤が拡大している点は事業ポートフォリオの多層化を裏付ける材料と解釈できる。
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