スペースX(SPCX)3日連続急落、ESGと社債発行の裏でxAIがStarlink利益を全額食い潰す構造
イーロン・マスク氏の純資産が約3500億ドル(約56.6兆円)急減し、スペースX(SPCX)株はIPO価格160ドルを割り込んだ。MSCIによる最下位ESG格付け「CCC」と借り換え目的の大規模社債発行が直接の引き金とされているが、より構造的な問題が水面下に存在する。2025年通期の純損失は49億ドル、xAI部門だけで63.6億ドルの営業損失を出し、Starlinkが稼ぐ44億ドルの営業利益を完全に消滅させた。xAI共同創業者11人全員がIPO前に離脱し、Musk自身も最初の設計に問題があったと公に認めた状態で、600億ドル規模のCursor全株式買収による希薄化が重なった。発行済み株式4〜5%という極端に薄い浮動株がこの構造的脆弱性を増幅し、約9280億ドル(約149.9兆円)の時価総額を吹き飛ばした形だ。
何が起こったのか
6月12日にIPO価格135ドルでナスダック上場したSPCXは、6月16日に225.64ドルまで上昇し、時価総額は一時2.7兆ドルを突破した。Amazon、Microsoftを上回る水準まで駆け上がった。
そこから流れが変わった。6月22日(月)にはさらに16%下落して154.6ドルで引け、ピークから24%が3営業日で吹き飛んだ。直接のトリガーは2つ。MSCIが付与した最下位ESG格付け「CCC」、そして200億ドル規模の社債発行発表である。社債発行の目的は、xAI買収時に Bank of America、Citigroup、JPMorgan Chase、Goldman Sachs、Morgan Stanley の5行から組成したブリッジローンの借り換えとされている。
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