トランプ大統領「米国の量子リーダーシップにかつてないレベルで投資」、2028年までに研究用量子コンピューター実現を国家目標化
米国時間6月22日、トランプ大統領が量子技術に関する2つの大統領令に署名した。1つは2028年までに科学研究用の量子コンピューターを構築する国家戦略を確立する内容、もう1つは連邦政府システムの耐量子暗号(PQC)への移行期限を2031年に設定する内容となる。署名の場でトランプ氏は「米国の量子リーダーシップにかつてないレベルで投資する」と発言。同席したIBMのCEOアービンド・クリシュナ氏、Googleプレジデント、エネルギー省長官クリス・ライト氏らとともに、量子をAI・先端半導体に続く「第3の柱」と位置付けた。市場反応は迅速で、Infleqtion(INFQ)はアフターマーケットで13.2%上昇、Rigetti(RGTI)+5.9%、D-Wave Quantum(QBTS)+7.5〜7.8%、IonQ(IONQ)+3%、IBM +3.6%となった。背景には5月に商務省が発表した9社向け20.13億ドルのCHIPS法インセンティブと政府持分取得スキームがある。
何が起こったのか
ホワイトハウス・オーバルオフィスで署名された2つの大統領令の中身を整理する。
1つめ、大統領令14411号「Ushering in the Next Frontier of Quantum Innovation」。これは国家量子戦略の更新と、エネルギー省管轄施設に設置する「Quantum Computer for Application Development and Discovery Science Effort(QC-ADDS)」と呼ばれる科学研究用量子コンピューターの構築を指示する内容。180日以内にエネルギー省が量子コンピューティングシステムの性能評価を行う国家センターを設立、商務省・国防総省(War Department)・エネルギー省・NASAに5年以内の量子センサーと量子ネットワーク展開計画策定を求める。
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