クアルコムがDragonfly旗艦に、メタとCPU長期契約。スマホ脱却の本気度がついに数字で見えた
クアルコム(QCOM)は6月24日のインベスターデイで、データセンター向け新ブランドDragonflyの全貌を公開し、メタプラットフォームズ(META)との複数世代CPU供給契約を発表した。同時に2029年度の非ハンドセット売上目標を従来の220億ドルから400億ドルへほぼ倍増させると示し、株価は時間外で12〜15%急騰した。スマートフォン依存企業からデータセンタープレイヤーへの転換が、初めて具体的な顧客と数字で裏付けられた瞬間となる。
何が起こったのか
クアルコムが発表した内容は4つの柱で構成される。
第1はDragonfly C1000 CPUとなる。250コア超、5GHz超のクロックを実現するマルチチップレット設計で、PCIe Gen7をサポートする独自Oryonアーキテクチャベースのデータセンター向けプロセッサとなる。メタが次世代サーバーフリートに採用し、2028年下半期から量産開始という長期コミットメントが明示された。マーク・ザッカーバーグ自らがステージに登壇しパーソナル超知能を世界中に届けるためのパートナーシップと表現したことで、契約の重みが投資家に伝わった。
第2はDragonfly AI300推論アクセラレーターとなる。既発表のAI200、AI250に続く年次ロードマップの第3世代となり、2028年にサンプリング開始予定。HBC Gen2メモリ技術を統合し、AI200比でメモリ帯域幅が54倍、既存GPUベースアーキテクチャと比較してワットあたり性能で4〜8倍の優位性を主張する。UALink、Ethernet for Scale-Up Networking(ESUN)に対応し、ラックスケールでの大規模言語モデル推論を想定する設計となる。
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