チンパンジーとボノボ、遺伝的にほぼ同一の2種はなぜ真逆の道を歩んだのか。IonQが66年分のゴンベ観測と量子ABMで人類最古の問いに挑む
何があったのか
発表は7月14日、ワールドチンパンジーデー(グドール博士がタンザニアのゴンベで野生チンパンジー研究を開始してから66年目)に合わせて行われた。プログラム正式名称は Ecology of War and Peace: Using Quantum-Enhanced Agent-Based Modelling to Explain Contrasting Intergroup Behaviour in Chimpanzees and Bonobos。
中核となるのはミネソタ大学のKristin N. Crouse博士が開発したエージェントベースモデル(ABM)B3GET(Behaviour, Ecology, Genetics, Evolution and Tradeoffs)で、仮想空間内の霊長類が採食・繁殖・相互作用する挙動をシミュレートする。研究者は食料分布、テリトリーサイズ、集団凝集ルールといった生態条件を系統的に変化させ、環境要因が協力と対立のパターンにどう影響するかを時系列で調べる。
体制はミネソタ大学生物科学部のMichael L. Wilson教授(ゴンベ研究コンソーシアム主任研究者、ゴンベ現地研究25年超)が共同研究責任者、ジェーン・グドール財団保全科学担当副社長のLilian Pintea博士が主任研究者、ミネソタ大学スーパーコンピューティング研究所が計算基盤を支援。IonQがトラップドイオン方式の量子ハードウェアを提供、FormationQが全体設計とオペレーションを担当する。
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