発表内容の骨子

買収は、裁判所が承認する2つのスキーム(Share SchemeとOption Scheme)により、European Lithiumの全発行済株式と上場オプションを取得する構成となる。対価は新規発行のCRML普通株で、現金は用いられない。新株発行については、米1933年証券法Section 3(a)(10)の登録免除をこの裁判所承認に依拠する意向が示されている。European Lithiumの株主とオプション保有者は2026年10月22日に賛成可決しており、10月26日の裁判所承認はこれに続く手続きと位置づけられる。交換比率は、株価が設定された基準価格を下回ったことで上限が適用されたとされるが、具体的な比率は一次発表文で直接確認できていない部分がある。

今後の日程は暫定で変更の可能性を伴うものの、一次発表によれば、2026年10月27日に裁判所命令をASICに提出してスキームが効力を発生し、同日がEuropean Lithium株・オプションのASX最終取引日とされる。10月29日が対価受領権利の基準日、11月5日が実行日で新CRML株が発行され、11月6日に新CRML株がナスダックで取引開始となる見込みで、European LithiumはASXを上場廃止となる。Section 3(a)(10)に依拠する手法は、裁判所が取引条件の公正性を審査・承認することを前提に、米国での新株発行をSEC登録なしで進められる枠組みで、クロスボーダーの株式交換型買収で用いられる方式とされる。具体的な資源量や経営陣コメント、政府資金、個別オフテイクの相手先・数量は、今回の発表文には記載されていない。