発表内容の骨子

今回の取引は、豪州会社法パート5.1に基づく裁判所認可のスキーム・オブ・アレンジメント2件、すなわち株式スキームとオプションスキームを通じて行われたとされる。対価は現金ではなく株式交換で、European Lithiumの普通株1株につき新規のCritical Metals株0.045株、上場オプション1個につき0.0353158621株を割り当てる構成が示されている。新規発行株数は合計で約9054万株とされ、取引直後の発行済み普通株式は約1億9422万株になると報告されている。なお、European Lithiumが2024年2月に取得していた約4554万株のCritical Metals株は、権利が停止され自己株式に準じて扱われるとされ、二重保有の整理が同時に進む構図がうかがえる。新規株は11月6日金曜にCRMLのティッカーでNasdaq取引を開始する見込みとされる一方、ASXでは取引できないとされ、European LithiumはASXで10月27日の取引終了をもって売買停止となり、同6日付でのASX上場廃止、続いてフランクフルトとOTCQBでの上場廃止が予定されていると伝えられている。複数市場に分かれていた上場をNasdaqへ一本化する動きと読み取れる。取引完了直後の現金残高は約2億6450万ドルとされる。資産面では、南グリーンランドのTanbreezを旗艦プロジェクトと位置づけ、世界有数のレアアース鉱床の1つで、深い峡湾を通じた通年の直接出荷が可能とされる。オーストリア・ケルンテン州、ウィーンの南約270キロに位置するWolfsbergリチウムプロジェクトは、欧州で初の完全に許認可を得た鉱山と説明され、オフテイクや川下のパートナーとの関係で有利な位置にあるとされるが、相手先や数量は今回開示されていない。

背景と文脈