発表内容の骨子

直近の動きとして、SEALSQは11月17日から19日にかけてカンヌで開催される世界規模の量子関連フェスティバルで公式スポンサーを務め、19日に自社企画のQuantum Daysを開くと発表した。関連会社のWISeQeyは11月3日、2026年1-9月期の暫定売上高を1700万ドルと公表し、通期をおよそ2700万ドルから3600万ドルとする見通しを据え置いたうえで、量子向け事業を担う企業体とGigCapital8との統合を2027年第1四半期に完了させる方針を示している。

技術面では、同社の主力であるPQC対応セキュアチップQS7001の初版が、評価機関SERMAでの共通基準EAL5+に関する技術的なセキュリティ評価を完了したとされる。共通基準は情報セキュリティ製品の保証水準を示す国際的な枠組みで、EAL5+は比較的高い保証段階に位置づけられる。もっともこれは正式な認証そのものではなく、残る監査は2027年初頭に予定され、正式認証の取得は2027年を目標とする段階にある。9月末時点で42の見込み顧客・パートナーがQS7001や関連する信頼基盤の製品を評価していたとされ、商用化の前段にあたる引き合いが積み上がりつつある局面と受け止められる。技術評価の完了は製品が量産・採用の俎上に載る前提を一つ満たしたことを意味するものの、正式認証と実際の受注という段階を残しており、引き合いの数がそのまま売上を保証するわけではない点には留意が要るとみられる。