発表内容の骨子

暫定開示によると、第3四半期の売上高は8200万ドルから8300万ドルで、前年同期比では約170%増という高い伸びとなる見込みとされる。前四半期比でも19%から21%増と、足元の3カ月でも伸長が続く形となり、年率換算の季節性を除いても成長基調にあると読めるとみられる。GAAPベースの粗利率はマイナス55%からマイナス53%の範囲で、前四半期から16から18ポイントの改善となり、粗利率の改善は8四半期連続とされる。粗利率がなお赤字圏にある点は、売上原価が販売価格を上回る状態が続いていることを意味し、改善が継続していても損益分岐には至っていない段階と解釈できる。生産面では、ソーンヒル拠点の第2ラインが四半期の電池生産の約17%を担い、期末時点の初回歩留まりは第1ラインの水準に並んだとされるが、人員の採用と訓練を進める過程で稼働はまだ部分シフトにとどまる。受注残は9月末時点で約7億6500万ドル、容量にして約3.2GWhとされ、四半期中に6社から6件の発注を得たと説明されている。通期の売上高見通しは3億ドルから3億5000万ドルのレンジの下半分が見込まれ、第4四半期に最終シフトを追加してソーンヒルを24時間稼働に引き上げる計画が織り込まれている。これらは暫定値で、四半期末の締めや監査手続きを経て変動しうる点が付記されている。売上高の前年同期比約170%増という伸びは、量産ラインの立ち上がりに伴う出荷増が主因とみられ、前四半期比でも2桁の伸びが続く点は、季節性だけでは説明しにくい基調的な拡大を示唆していると考えられる。

背景と文脈