Fervo Energy、Google と 396MW地熱PPA調印 EGS方式で史上最大規模の直接契約へ拡張オプション付き
Fervo Energyは2026年9月1日、Googleとの間で396MW規模のPPA(電力購入契約)を締結したと発表した。契約は同社がユタ州南西部で建設中のCape Station Enhanced Geothermal Systems(EGS)由来の電力を対象とし、拡張オプション付きで2030年6月までに約1GW近くまで規模を引き上げる想定が併せて示された。EGSベースの直接PPAとしては世界最大規模とされ、地熱発電がハイパースケーラーの24時間365日カーボンフリー電源調達の中で位置付けを一段上げるフェーズに入った可能性を示す。産業構造への含意を整理する。
発表内容の骨子
Fervo EnergyとGoogleが2026年9月1日付で公表したPPAは、初回396MWの容量と、追加約600MWの拡張オプションを組み合わせ、2030年6月までに約1GWを配備する構成となる。供給元はユタ州南西部Cape Station EGSサイトで、電力供給開始は2028年を予定している。Cape Stationは初期100MW相当の第1フェーズから段階拡張を経てきた案件で、今回契約はその中核容量部分を長期買い手側に固定する意味を持つ。両社の協業は2023年ネバダ州Project Redを起点とし、2024年6月には115MW規模のPPAがGoogleおよびNV Energyとの間で締結された経緯がある。今回はその規模を約3.4倍に拡大した位置付けとなる。料金水準および契約年数は非開示だが、GoogleはFervoが用いる標準化されたGeoBlock方式が繰り返し施工可能な商用フレームワークとして機能する点を評価コメントで示している。既存電力料金体系に負荷を掛けない条件で組成された点も強調されており、規制当局と地域住民に向けたコスト転嫁回避のシグナルとして機能する可能性がある。Google側は本件を将来のユタ州データセンター立地計画と連動させる想定を示唆しており、電力供給と需要側インフラの整備を同一タイムラインで進める設計思想が読み取れる。
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