発表内容の骨子

Mistralのプレスリリースおよびリード投資家Samsung Electronicsの説明によれば、シリーズDの総額は30億ユーロで、EQTのScaleup Europe FundとPSG Equityが共同リードとして参加した。ラウンド後の評価額は210億ユーロ、ドル換算で約244億ドル前後となる。既存株主のNVIDIA、a16z、Salesforce Venturesが持ち分を維持ないし追加、新規投資家としてAdvent、BlackRock、Luxembourg政府系ファンドが加わった。前回シリーズC(2024年6月、評価額約60億ユーロ)からおよそ15か月で評価額は約3.5倍となる計算で、Anthropic直近評価額(180億ドル前後とされる)を上回る水準に達したとされる。同社は資金使途として計算資源の増強、インフラ整備、商業展開の加速、国際展開の4点を提示し、2030年までに欧州域内で1GW規模の計算資源を自前で持つ方針を打ち出した。加えてAI推論の処理地域を顧客側で指定できる機能を導入し、第三者オープンウェイトモデルのホスティング事業にも進出、モデル層とインフラ層を同時に押さえる方向を鮮明にした。既存顧客としてAirbus、ASML、HSBCの名前が公表されており、法人顧客数は125社超に達しているとされる。

背景と文脈