似ている点

まず、複数の指標が当時との類似を示している点を確認する。

評価水準の分布が最も直接的な類似を示す。ドットコム相場の頂点では、Russell 2000グロース指数のおよそ5分の1が売上高の30倍以上で取引される企業で構成されていたとされる。この区分は、基礎的な業績と切り離された領域として整理される。2025年後半、この区分の指数内での比重が当時以来の最大水準に達したとの分析が示されている。数字が示す限り、評価の分布という点では当時に近い状態にあるとみられる。

新規参入企業の質も類似を示す。Russell 2000へ新たに組み入れられる企業のうち約62%が赤字とされ、この水準はドットコム期以来のものと整理されている。長年にわたる低金利が体力の弱い企業を存続させ、投機的な投資を促したことが背景として挙げられている。指数の入り口における質の低下という現象が、当時と共通する構図として観測される。