AbbottがTactiFlex Duo Ablation Catheterで米FDA承認取得、PFAとRFのデュアルエネルギー統合で心房細動治療のツール選択軸が変質する可能性
AbbottはTactiFlex Duo Ablation Catheterについて米食品医薬品局から承認を取得したと2026年9月8日に公表した。パルスフィールドアブレーション(PFA)と高周波(RF)エネルギーを単一カテーテル上で切替可能とする点が特徴で、複雑な心房細動症例において治療者が症例ごとにエネルギー方式を使い分けられる構造となる。米国のAFib患者は約1,050万人と推計されており、電気生理領域におけるツール選択軸に構造変化を及ぼす可能性のある動きととらえられる。本稿では発表内容と業界構造への含意を整理する。
発表内容の骨子
Abbottが取得したのはTactiFlex Duo Ablation Catheterに関する米FDA承認で、公表日は2026年9月8日とされる。同カテーテルはパルスフィールドアブレーションと高周波アブレーションのエネルギー方式を単一デバイス上で切替可能とする設計で、同社のEnSite X EP系統およびPFA Indexによる病変形成のリアルタイムフィードバックと統合運用される。承認の根拠となった臨床データは同社のFlexPulse IDE試験で、発作性心房細動患者を対象に安全性と有効性の両面で好意的な結果を示したと開示されており、2026年欧州心臓病学会での学会報告と並行する形で規制側の判断がまとまった経緯となる。適応対象は心房細動患者のうち、複雑な心房解剖構造や過去の焼灼術失敗歴を持つ症例など、単一エネルギーでの治療設計が困難とされる領域を主眼とする。Abbottにとっては約1年間で5件目のエレクトロフィジオロジー領域の主要規制取得となり、直近では2025年後半のVolt PFAシステムに続くフラッグシップ承認と位置づけられる。米国内での商用展開は数週間以内に開始される見通しとされ、限定的なローンチから徐々に対応施設が広がる想定と読み取れる。
背景と文脈
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