発表内容の骨子

タグモキツグは、腫瘍微小環境で制御性T細胞に多く発現する受容体CCR8を標的とし、CCR8陽性の制御性T細胞を減らすことを狙う選択的な細胞傷害性モノクローナル抗体とされる。評価はトリパリマブとの併用を軸に、化学療法の有無を組み合わせる第1b/2a相のTREGCHECK 101およびTREGCHECK 102で進められている。注目を集めたのは食道扁平上皮がんの1次治療コホートで、タグモキツグ700mgにトリパリマブと5-FU、シスプラチンを併用する設計となっている。主要評価項目は安全性で、奏効率や無増悪生存期間は副次的な位置づけとされる。初期の併用コホートとしての設計であり、有効性の読み取りは探索的な段階にとどまると考えられる。

10月14日時点で安全性評価10例、有効性評価8例のうち、確定奏効率は全体で75%、PD-L1陽性例では100%とされ、完全奏効も1例確認された。カットオフ後に未確定だった部分奏効の確定と新規評価例の追加で、確定奏効率は9例中8例の89%に高まったと説明されている。会社側は、PD-L1陽性の食道扁平上皮がんに対するPD-1阻害薬と化学療法の併用で標準治療の確定奏効率が44から59%とされる水準を引き合いに出し、これを上回ると位置づけている。単剤では33例で3週ごと1200mgまで用量制限毒性が認められなかったとされる。ただし評価可能例が8から9例と極めて少なく、単群かつ中間かつ試験間の比較である点は、数字の読み方として留意される。