発表の骨子

今回の契約では、DTLが保有・運行する75台のトラックにKodiakの自動運転システムであるKodiak Driverを搭載し、走行マイル当たりの料金を支払う形でその稼働能力を調達する。対象路線は、Kodiakがすでに走行試験を重ねてきたテキサス州ダラスとエルパソを結ぶ州間高速道路I-10、およびダラスとアトランタを結ぶI-20の2本から始まり、運行地域は当面アメリカ南部のサンベルト圏に置かれるとされる。追加路線は時間をかけて拡張する計画と説明されており、まず走行実績のある区間から段階的に広げる設計がうかがえる。契約金額は開示されていない。

DTLはカリフォルニア州フレズノを拠点に36年以上にわたりドライ貨物と冷蔵貨物の満載輸送を手がけてきた運送会社で、保有台数は100台超、全国の大手食品小売向けに青果物を運ぶ長距離チーム運行を得意とする。2026年9月には、Kodiak DriverがDTLの生鮮品を対象にフレズノとロサンゼルスの間225マイルをI-5とCA-99沿いで自律走行しており、同州でクラス8トラックが商業貨物を自律輸送した初の事例と位置づけられている。この実績が、限定的な実証から75台規模の配備契約へ進む判断の裏づけになったとみられる。使用量課金という課金形態は、運転手の採用・定着に伴う固定的な人件費を、走行量に連動する変動費へ置き換える意味を持つ点で、運送会社の損益構造に直接作用する設計と考えられる。