契約の骨子

Firefly AerospaceとSSC Spaceの契約は、Alphaロケット2機を専用ミッションとして飛ばす内容とされる。Alphaは全長29メートル、RP-1と液体酸素の二段式で、太陽同期軌道500キロメートル高度への打上げ能力は約630キログラムとされる。主要ペイロードはスウェーデン国家安全保障衛星、余剰容量は商用相乗り顧客向けに開放されるとされる。射場のエスレンジ・スペース・センターは北緯67.89度、既存の観測ロケット射場としての運用実績を持つ拠点で、極軌道及び太陽同期軌道へのアクセスに地理的優位性がある。契約金額は非開示、ペイロード全体のマニフェスト権限はSSC Spaceが保持する。

契約の枠組みはFireflyがlaunch as a franchiseと呼ぶ委託モデルで、SSC Spaceがテキサスで製造されたAlphaロケットを購入し、顧客管理と射場運営を担う一方、Fireflyはエンジニアリングサポートに徹する構造とされる。この方式は、Fireflyが自社直営で全ミッションを実行する場合と比較して、ロケットハードウェア販売の売上を先行計上できる利点がある一方、打上げ関連サービス売上の分は減少する構造となる。契約成立の前提となった規制ステップは、2025年6月の米国、スウェーデン間の技術セーフガード協定(TSA)、2026年4月の米連邦航空局(FAA)とスウェーデン国家宇宙庁(SNSA)による打上げライセンス協力協定の2点とされる。