MicroVisionがMOVIA Pro量産開始、車載から産業用エッジへ軸足を移す短距離LiDAR
発表内容の骨子
MOVIA Proは、同社の次世代短距離LiDAR MOVIA Sの量産版と位置づけられ、センシングとオンボードの知覚処理を一体化した点が特徴とされる。同社のOpen Software Frameworkを通じて知覚ソフトをセンサー上で直接動作させる設計で、点群データの処理を外部コンピューターのみに依存しない構成になっている。1つのパルスから複数の反射を取得するマルチエコー方式により、難条件下での物体検知を補助するとされ、接続はCANやギガビット・100Mビットのイーサネット、産業用I/Oに対応しているとされる。能力はソフトウェア更新で追加・改善できる設計で、生産はオーランドの拠点で行い、すでに顧客発注の受付を開始したとしている。
もっとも、今回の発表には測距距離や視野角、分解能といった性能数値は示されておらず、生産能力や単価、納期、受注台数などの定量情報も開示されていない。CEOのGlen DeVos氏は、今回のローンチが積み上がっていた顧客需要に応えるものと述べ、顧客が試作品の評価から商用プログラムの立ち上げへ進む段階に入りつつあるとの見方を示している。センサー側で知覚処理まで完結させ、ソフトウェア更新で機能を追加できる設計は、物理空間で動くロボットや車両にAIを組み込むフィジカルAIの潮流を意識したもので、ハード単体の売り切りにとどまらない価値提供を狙う構えがうかがえる。発表の骨子は、評価フェーズから商用生産フェーズへの移行というメッセージにあるとみられる。
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