発表内容の骨子

Dirac-3Sは、連続・整数・高次の最適化問題を解く用途を想定した装置で、実演では9980変数まで拡張したとされる。これは現行機Dirac-3の約1000変数に対し約10倍の規模にあたる。最適化問題は、物流の配送計画やポートフォリオの構成、製造の工程設計など、組み合わせの数が膨大になる課題を指し、扱える変数の多さが適用できる問題の大きさに直結する。変数規模の拡張は、実務で扱われる課題への近接を狙う動きと読める。

本体は5Uの小型筐体で、追加モジュールによる拡張を前提としたモジュラー構造を採るとされ、速度、規模、誤り訂正を含む解の質の3点で改良を図るとされる。価格は非開示で、最初の顧客向け出荷は2026年11月(第4四半期)に見込まれると説明されている。金融、物流とサプライチェーン、製造、エネルギー、通信、科学研究、航空宇宙・防衛などが対象用途として挙げられている。