SPCX「12月8日の壁」全解剖|段階解除カレンダーが示す本当の供給ショック
時価総額2.66兆ドル。スペースXはわずか3営業日でアマゾンとテスラを抜き去り、ウォール街史上最も劇的なデビューの一つを飾った。だがこの数字を支えているのは、ロケットエンジンでも衛星でもない。発行済み株式のたった5%未満しか市場に出回っていないという、極端な「品薄状態」だ。そしてそのカラクリは、2026年8月末から10月31日にかけて、静かに、しかし確実に崩れ始める。先回りしたいアナリストたちが今いっせいに見つめているのは、ハロウィーンまでのこの4ヶ月間。供給メカニズムという名のストレステストが始まる。
何が起こったか
スペースX(SPCX)が今月初めにIPOの価格を決定し、約860億ドルを調達。ウォール街史上最大級の資金調達となった。3営業日以内に時価総額は2.66兆ドルに到達し、アマゾン、ブロードコム、そしてマスク氏が率いるもう一つの巨大企業テスラを追い抜いた。
ただし、この急騰の正体はファンダメンタルズではない。発行済み株式総数の5%未満しか公開取引されていない一方で、指数ルールの変更によりパッシブファンドが「入手可能な株式を何としても買わざるを得ない」状況に追い込まれた。需要が固定され、供給が極端に絞られた──それだけのことだ。
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