XanaduがGlobalFoundriesと複数年製造提携、フォトニック量子の量産ライン移行が焦点に
発表内容の骨子
公表によれば、XanaduとGlobalFoundriesは複数年の戦略提携を結び、GlobalFoundriesがユーティリティスケール量子コンピュータ向けの部品を製造するとされる。具体的には、Xanaduの超低損失SiNフォトニクスとSNSPDを、GlobalFoundriesのマルタの300mm生産ラインへ移管する内容と伝えられる。SiN導波路は光を低損失で伝える基盤素子で、光子を情報担体とするフォトニック方式では計算精度を左右する要素とされる。SNSPDは光パルス中の光子を数えて計算結果を読み出す検出器で、システムの高速化とチップ面積の削減に寄与しうるとされ、Xanaduは実用規模システムの検出器基盤としてこれを採用したと説明している。提携の金額条件など財務面の詳細は開示されていない。創業者で最高経営責任者のChristian Weedbrook氏は、量子計算技術を大量生産ラインへ移行させることが、実用規模での量子計算の提供に不可欠であるとの趣旨を述べたと伝えられる。今回の提携は、研究室での一品生産的な試作から、歩留まりを管理できる量産対応の製造へと橋渡しを狙う動きとして読めるとみられ、量産された部品が誤り耐性の実証機の製造基盤になる見通しと説明されている。300mmという大口径のウエハーは、1枚から取れる素子数が多く、製造の再現性を高めやすいとされ、量子部品のような歩留まりが課題になりやすい領域では、量産ラインに載せられること自体が前進と受け止められる。両社は高性能の量子モジュールに関する協業の可能性も探るとされ、提携が部品供給にとどまらず設計面へ広がるかも論点になるとみられる。
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