何があったのか

公表された内容によれば、コロラド州フォートカーソンで8月に実施された試験を経て、2つのミッション領域にわたり合計10社が最終候補として選出されたとされる。試験項目には、15キロメートルの離隔距離からの運用、閉鎖空間内での探知から修正、着弾までの一連の任務遂行が含まれ、その一部は夜間条件下、あるいは対ドローンシステムが稼働する環境で繰り返し実施されたと報じられている。単発のデモンストレーションではなく、反復性と悪条件下での再現性が評価対象に組み込まれていた点が、今回の試験設計の特徴となっている。

ディープストライク領域では、ペレニアル・オートノミーが80.1点で首位に立ち、ハイパースケールが70.9点、ネロスが69.8点、スカイカッターが66.6点、スウォーム・ディフェンス・テクノロジーズが66.0点と続いたとされる。近接戦闘領域ではネロスが88.1点で制し、ORQA US、XTEND Reality、Vector、ModalAIが後に続いたと観測されている。ネロスは2領域の双方で上位に入った唯一の名前であり、汎用性の高さが数値に表れているといえそうである。

注目されるのは、発注数量が契約の授与まで非公表とされ、プログラム側も受注が保証されるものではないと明示している点にある。つまり最終候補への選出は、収益確定ではなく次段階への通行証に近い位置づけとなっている。そして最終候補10社のいずれも公開市場で取引されておらず、この試験結果を株式市場で直接的に買う手段が存在しない状態が生まれているとみられる。