何があったのか

ドローン・ドミナンス・プログラムは、安価な片道攻撃型ドローンを数十万機規模で調達する構想の下に置かれた11億ドル規模の競争枠組みとされる。第2ラウンドに当たるGauntlet IIは8月にフォートカーソンで実施され、19社23機種が1858回の飛行評価を受けたと説明されている。競技は長距離打撃と閉鎖環境での近接戦闘という2つの任務領域で構成され、15キロメートルの離隔距離からの任務遂行や、夜間および対ドローンシステム下での反復試験が課されたとみられる。結果として各部門5社ずつ、計10社が最終候補として選出されたとされる。

長距離打撃部門では、グーグル元最高経営責任者が創業に関与したペレニアル・オートノミーが80.1点で首位となり、ハイパースケールが70.9点、ネロスが69.8点、第1ラウンドを制した英国のスカイカッターが66.6点、スウォーム・ディフェンス・テクノロジーズが66.0点で続いたとされる。近接戦闘部門はネロスが88.1点で制し、ORQA US、XTEND Reality、ベクター、モーダルAIが続いたようである。この中で、レッドキャット傘下のティール・ドローンズは近接戦闘部門に参加したものの上位5位に届かず、オンダス側も傘下機体が上位に入らなかったと伝えられている。発注数量は契約締結まで非公表とされ、選出が受注を保証するものではない旨の注記も付されているとみられる。

なぜ起きたのか

選外の背景として、まず競技水準そのものの急上昇が挙げられるとみられる。長距離部門で評価対象となった機体はすべて15キロメートル到達に成功したとされ、第1ラウンドで10キロメートル到達を果たした機体が24%にとどまったことと比べると、半年で要求水準と実力の双方が大きく切り上がった計算になるとみられる。第1ラウンドを99.3点で制したスカイカッターが今回66.6点の4位に沈んだ点も、順位の入れ替わりが激しい競争環境を示す材料と読めそうである。