AIデータセンターの電力・光配線が再設計局面、OCPサミット前に800V基準設計が出そろう
AIサーバーのラック電力と光配線の設計が同時に見直される局面に入りつつある。2026年10月9日にはNavitasとMicrochipが800VDCからサーバーレールへ一段で変換する20kWの参照設計を公表し、10月12日から15日に開かれるOpen Compute Project(OCP)グローバルサミットを前に、800V直流給電を前提とした電源アーキテクチャの提案が相次いでいる。光配線側では、電気光インターポーザを手掛けるPOET Technologies(NASDAQ: POET)が同じAIインターコネクト需要を取り込む構えで、株価は10月9日終値で6.97ドルの水準にある。電力と光の双方で、チップ単体ではなくシステム全体の効率が競争軸に浮上しつつある局面とみられる。本稿では、再設計の骨子と、小型の光半導体プレイヤーが置かれた構造を整理する。
発表内容の骨子
NavitasとMicrochipの参照設計は、ラックの800VDCバスをいったん約50VDCへ落としてから6VDCへ変換する現行の2段構成から中間段を省き、800VDCを直接6VDCへ落とす一段変換を狙う内容とされる。Navitasは650V耐圧で17mΩのGaNFast FET、NV6034を16個用い、入力直列の構成で800Vバスに対応させる。トポロジーは10kWのモジュールを2台並列にした入力直列・出力並列の構成で、128対1のフルブリッジLLC方式を約1MHzで動作させる想定とされる。Microchipはデジタル信号コントローラーと、ポスト量子暗号に対応するとされる暗号認証素子を供給し、全体で20kW、満負荷時のピーク効率は最大96%、電力密度は2100W/in³を目標に掲げる。もっとも両社は価格も出荷時期も示しておらず、参照設計は量産部品そのものではない点に留意が必要とされる。効率の96%は満負荷時の目標値であり、実使用の加重平均ではない点、電力密度も基板側の放熱設計に依存する点も、発表に付された留保として挙げられている。光配線側のPOETは、800Gおよび1.6T級の光エンジンや近接実装光、共封止光に向けた電気光インターポーザを展開しており、量産品の投入時期が電力側と同様に焦点となる。
背景と文脈
先読み特典
この記事は先読み期間中
速報記事は公開から30日間、有料会員が先読みできます。 無料会員登録なら7日間、すべての記事を試し読みできます。 公開から30日経過後は、どなたでも閲覧いただけます。(この記事の無料公開予定日:2026.11.10)
無料で続きを読む登録後7日間は無料。クレジットカードの登録は不要です。
YouTube CHANNEL
動画でも解説中。最新動画はこちら
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘や金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
★ Googleで nasnavi速報 を優先表示
Google で優先表示すると、最新の投資情報を最短でお届けできます
この記事をお気に入りに保存しておくと、
後で読み返しやすくなります
後で読み返しやすくなります
0件
N
まだコメントはありません。