Ideal PowerがPower Integrationsと800VDC向け半導体遮断器で協業、AIデータセンターの電力保護に新方式
発表の骨子
今回の協業は、両社の技術を組み合わせたソリッドステート遮断器の構成を核としている。Power Integrationsは、1700V対応のPowiGaN技術を用いたInnoMux-2電源変換ICを提供し、800Vのバスから十分な余裕を持って動作させられるとしている。このICは800Vを、ゲート駆動や制御、センシング、補助回路向けの絶縁電源へと変換し、従来のように絶縁電源1系統の後段に複数のDC-DC変換器を置く構成を、独立制御された複数出力で置き換えられる点が特徴とされる。部品点数を抑えつつ必要な補助電源を内部で賄える構成は、遮断器そのものを小型化し信頼性を高める方向に働くとみられる。一方、Ideal Powerは、自社の双方向半導体スイッチB-TRANを供給し、AI計算負荷へ至る800Vの電力経路を保護する役割を担うという。B-TRANは導通損失が非常に低いとされ、組み合わせた構成は外部補助電源を要さない自己給電型で、故障を高速かつ知的に切り離すと説明されている。両社はすでに動作する試作機を実証済みで、リファレンスデザインの開発を進めている段階とされ、顧客が自社機器に組み込みやすい形へと落とし込む工程に入ったと読み解ける。Power Integrations側のChris Jacobs氏は、AIデータセンターが800VDC電源アーキテクチャへ移行するなかで、効率と回復力、拡張性を高める知的な構成を可能にする狙いを語ったと伝えられ、Ideal PowerのDavid Somo最高経営責任者は、従来の保護手法が不十分になりつつあるとの認識を示し、Power Integrationsの1700VのGaN能力と複数の独立出力、小型の実装が自社の800VDC遮断器の構成に適すると述べたとされる。
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