冷却材が分ける設計の系統

設計を分ける最も基本的な軸が冷却材である。何で炉心の熱を運ぶかによって、運転温度、圧力、燃料の要求、必要な規制上の手続きがすべて変わる。

軽水を用いる系統は、既存の大型炉と同じ原理に立つ。NuScaleの設計は1基あたり77メガワットの出力を持つ加圧水型で、12基を組み合わせて924メガワットまで拡張できる構成が示されている。GE Vernova Hitachiの設計、Holtecの設計、Westinghouseの設計もこの系統に属する。既存の技術基盤を継承するため、規制上の審査も従来の枠組みに乗せやすく、燃料も既存の低濃縮ウランで足りる。技術的な新規性が低いことが、この系統の強みでもあり、性能上の制約でもあると考えられる。

高温ガスを用いる系統は、ヘリウムで熱を運ぶ。X-energyの設計は球状の燃料を用いるこの方式に属し、高温の熱を産業用途に供給できる点が特徴とされる。液体金属を用いる系統では、TerraPowerの設計が345メガワットのナトリウム冷却高速炉として位置づけられ、高い温度と低い圧力で運転する第4世代の設計に分類される。Okloの設計も液体金属冷却の高速炉で、10年以上の無補給運転を目指すとされる。