同位体濃縮の小型株ASPIがNasdaq上場子会社NOBAを切り出し、50億円超のPIPEで南アのヘリウム事業を独立加速
2026年6月26日、核種(同位体)濃縮技術を手がけるASP Isotopes(ティッカー:ASPI)は、南アフリカ事業を担うNoble Africaユニットをレーザー診断機器のEndra Life Sciences(ティッカー:NDRA)の子会社と合併させ、Nasdaqに新たな独立企業として上場させると発表した。新会社はティッカーNOBAで取引される見通しであり、50百万ドル(約73億円)規模の第三者割当増資(PIPE)を同時実施するとされる。ASPIの株価は発表翌日に約9.6%下落し、市場の慎重な見方を示唆している。
何があったのか
ASPIは2026年6月25日(米国東部時間)、傘下のNoble Africa(南アフリカでのヘリウム・同位体事業を担う子会社)をNDRAの子会社と合併させる契約を締結したと発表した。合併完了後、ASPIは新会社の約89%を保有する見通しである。同時実施予定のPIPEは約50百万ドルの総調達額を見込み、資金はRenergenのバージニア・ガス・プロジェクト開発に充当されるとされる。クロージングはQ3またはQ4を見込んでいる。
なぜこのニュースが出たのか(背景)
ASP Isotopesは南アフリカとカナダの2拠点でレーザー同位体分離技術(SILEX類似のアプローチ)を開発しており、医療用炭素-14や半導体製造向けシリコン-28の供給を目指している。南アのバージニア・ガス・フィールドはヘリウムと天然ガスを含む資源地帯であり、Renergenが開発権を持つ。
一方のNDRAは市場時価総額が数百万ドル規模の超小型株であり、CLIA認定検査試薬やレーザー吸収分光ベースの診断装置を開発してきたが、収益化に課題を抱えているとみられる。今回の合併はNDRAの既存Nasdaq上場ステータスをシェルとして活用し、Noble AfricaをSPAC類似の手法で迅速にNasdaq市場へ持ち込む意図があるとみられる。
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