エボリューション・メタルズがNdFeB磁石の量産計画を再確認、米陸軍のベンダー調査とDFARS規制が需要側の節目に
ナスダック上場のエボリューション・メタルズ・アンド・テクノロジーズ(EMAT)は10月14日、焼結NdFeB磁石の量産計画と2027会計年度の売上高ガイダンス400百万ドルから460百万ドルを再確認した。8つの焼結NdFeBグレードのうち7つが顧客認証を完了し、残るN48SHが最終認証段階にあるとされる。韓国・浦項の拡張ではULVAC製装置の搬入が進み、年産能力は高性能焼結磁石約6000メトリックトンを含む10000メトリックトン超を見込むとされる。米陸軍のソース・ソート通達と、サマリウムコバルト供給網を対象とするDFARS規制の施行が需要側の節目として重なる局面にあるとみられる。EMATの株価は10月14日終値で1.50ドルと10ドルを下回る。本稿では供給・需要双方の構造要因を整理する。
発表内容の骨子
同社は2027会計年度の売上高ガイダンス400百万ドルから460百万ドル、2026会計年度の同10百万ドルから11百万ドルを再確認した。いずれも契約済みの数量に基づくものではなく経営の見通しとされ、年度間で規模が大きく跳ねる想定である点には留保が必要とみられる。磁石ポートフォリオは8つの焼結NdFeBグレードで構成され、同社の推計で世界の焼結NdFeB売上高の約75%、数量の約52%に相当するとされる。主要グレードを広く揃えることで、用途ごとに異なる磁気特性の要求に応える構えと読める。このうち7グレードが顧客認証を完了し、残るN48SHが最終認証にあると説明されている。焼結磁石は用途側での認証を経て初めて採用に進むため、認証の進捗は供給開始の準備度を測る指標に当たる。サマリウムコバルト磁石については、生産装置の取得を2027年半ばから開始する見込みとされ、NdFeBとは別系統の高耐熱用途への展開余地を示すものと位置づけられる。浦項の拡張ではULVAC製装置を導入し、57個のコンテナのうち13個が到着済みで、追加の焼結磁石装置13台が搬入中とされる。想定年産能力は10000メトリックトン超で、うち高性能焼結磁石が約6000メトリックトンを占める構成とされる。
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