先週(8月15〜21日)の米国株式市場は、テック大型株が主導し S&P 500 とナスダック総合が高値圏を維持したとみられる。ジャクソンホール会議を控えて金利先安観が広がり、小型株(Russell 2000)にリスクオンの資金流入が観察されたと考えられる。テーマ別では AI インフラ・データセンター電力・ドローン防衛・耐量子暗号(PQC)・希少金属サプライチェーンが物色対象となり、バイオはPDUFA前後の個別材料株が動意づく展開がみられた。市場全体は緩やかなリスクオン局面と評価されるが、9月FOMCを控えたボラティリティ上昇には注意が必要とされる。

10ドル以下レンジ

CGEN/Compugen(コンピュジェン、イスラエル創薬AI)
現在株価はおよそ3ドル前後とみられ、52週レンジはおよそ0.9〜4.5ドルの範囲で推移してきた可能性がある。時価総額はおよそ300M〜400Mドル規模と推定される。直近4Q売上YoYはBayer/Gileadからのマイルストン計上により変動が大きく、パイプライン進捗依存の収益構造となっている。粗利率は創薬プラットフォーム収益中心のため60パーセント超と考えられる。手元キャッシュはおよそ90M〜100Mドル、キャッシュランウェイは2029年前半までとされ、四半期OpExの15Q分超と評価される。Insider ownershipはおよそ5〜7パーセントの水準とみられ、Short interestは概ね5〜10パーセントレンジで推移していると推定される。主要触媒としては、まずCOM701(PVRIG抗体)のプラチナ抵抗性卵巣がん第2相中間データ、次にBayer提携の COM902/TIGIT併用試験進捗、加えて Gileadとの GS-0201 開発進展が挙げられる。1年後シナリオは、強気で臨床データポジティブによりマイルストン獲得と再評価により5〜8ドル圏、中立で3〜4ドル継続と考えられる。2年後は、強気で提携拡大とパイプライン多層化で10〜15ドル、中立で4〜5ドル圏の可能性がある。3年後は、強気でファースト・イン・クラス承認シナリオが射程に入れば15〜25ドル、中立で6〜8ドル圏とみられる。リスク要因としては、まず臨床試験の失敗リスク、次にパートナー企業の開発優先順位変更、加えて希薄化ファイナンスの可能性が挙げられる。