発表内容の骨子

提携は、INmune Bioの臨床研究とQUBTの最適化マシンDirac-3Sを組み合わせ、治療候補XProの新たな治療適応と潜在的なバイオマーカーを特定することを目的とするとされる。公表時点では、支払いや出資などの金銭条件、具体的な工程表、達成目標は示されていない。創薬の初期探索において、膨大な候補の組み合わせから有望な方向を絞り込む作業を最適化問題として扱い、量子的な手法とAIのパイプラインで処理する構図が示唆されている。特定の計算課題に用途を絞ることで、量子計算の価値を具体的な産業応用に結び付けようとする意図が読み取れる。アルツハイマー病は根本的な治療法が確立していない領域とされ、既存の治療候補の新たな適応やバイオマーカーを探る作業は、評価すべき組み合わせが膨大になりやすい。こうした探索を計算で効率化できれば、臨床試験の設計段階での仮説の絞り込みに寄与する可能性があるとされる。

鍵となるDirac-3Sは、10月1日に公表された従来機Dirac-3の次世代版で、拡張モジュールを1基加えた構成で最大9980変数まで対応することが実証されたとされる。これは現行の1000変数システムの10倍にあたるという。コンパクトな5Uの基本システムに拡張モジュールを足すモジュール設計を採り、連続・整数・高次の最適化を1つの基盤で扱えると説明されている。会社は誤り訂正や制御技術の改良、量産に向けた製造・供給網の見直しも挙げている。初回の顧客出荷は2026年第4四半期、具体的には11月が見込まれ、オンプレミスとクラウドの双方での展開に対応し、AIや機械学習のパイプラインへ統合できるとされる。株価は10月16日終値で6.36ドル、前日終値は6.84ドルと、10ドルを下回る水準にある。