テーマ・業界10/03
American Battery Technology、商務省からブラックマス輸出ライセンス取得、国内リサイクルの商用スケールアップ要件が整う局面
電池リサイクルと国内リチウム生産を手がけるAmerican Battery Technology(ABAT)は、2026年10月1日、米商務省からブラックマスの輸出ライセンスを取得したと発表した。これにより、リサイクルで得たブラックマス(重要鉱物を含む中間材)を最大1億ドル相当まで輸出・販売できる枠組みが整うとされる。同社は、国内の重要鉱物リサイクル拠点における商用規模への引き上げを可能にする措置と位置づけている。株価は10ドルを下回る水準で推移している。重要鉱物の国内循環を促す政策と、回収事業の現実の資金繰りとの間合いが、個別の輸出許可という形で調整される局面にあるとみられる。処理能力の増強だけでなく、処理した中間材をどこへ売るかという出口の確保が、商用スケールアップの要件として前面に出てきた格好になる。本稿では取得の骨子と電池リサイクル産業の構造的含意を整理する。