コラム09/01無料
米国小型株はなぜ赤字企業ほど上昇するのか、ラッセル2000最高値更新の裏で進む収益性を問わない資金流入の構造
米国の小型株指数ラッセル2000が2026年8月13日に3,045.48で最高値を更新し、年初来では22.7%高とS&P500を9.5ポイント上回る水準に達している。注目されるのは上昇の中身であり、指数構成銘柄のうち直近利益が赤字の企業群のパフォーマンスが、黒字企業群を大きく上回る状態が1年以上続いているとみられる。利益を出している企業より、出していない企業のほうが買われる。教科書的な株式評価の順序が反転したこの現象は、AI設備投資の裾野拡大、指数構築ルールの特性、資金調達環境の変質という3つの要素が重なった結果として読み解けるとみられる。本稿ではこの逆転がなぜ生じ、どこまで続き得るのかを構造面から整理していく。